繁体字

バスに乗ったら、博愛座bó ài zuò(優先席)に
60代ぐらいのおじいさんが座っていました。
おじいさんは文庫本を読んでいます。
私はふと何気なく、その文庫本を見ました。


え?! 一瞬、目を疑いました。
日本の文庫本では見たことがないぐらい、大きい文字が並んでいます。


台湾で使われている繁体字は、ほぼ日本の旧字体に当たります。
現代の日本の漢字に比べて、筆画が多いので、
必然的に文字が大きくなってしまうのです。


繁体字 - Wikipedia


ましてや、移動中に読む文庫本の場合、
乗り物の振動で文字を追うのが大変です。
このぐらいの字の大きさが必要なのだろうと納得しました。


でも、紙やインクの消費を考えたら、同じ本でも繁体字より、
現代の日本の漢字や簡体字の方が少ない量で済むはずなので、
繁体字はやっぱり効率が悪いと思います。


バスの行き先表示など、日本と比べてやたらと漢字が大きいのは、
この繁体字のせいに違いないと思いますが、
日本の漢字や簡体字と比較したら、
電気の消費量も違うはずです。


もちろん、台湾では繁体字が使われているおかげで、
見る分には日本人に分かりやすくて有難いのですが。


繁体字は、現代の日本の漢字と細かいところで違うことが多いので、
語学学校のライティングのテストでは結構間違えてしまいます。
今日のテストでも繁体字の漢字の線が一本が足りませんでした。


書く分には日本人にとっても、割と難しいような気がします。