臺北文創

つい先月オープンしたばかりの臺北文創。
家から歩いて数分の距離なので、
寶寶の散歩コースになっています。


臺北文創


何とその臺北文創に、菅直人元首相が
「脱原発」の講演に来るとの噂を聞きつけ、
家族三人で行ってきました。


寶寶は静かにしてくれるか心配でしたが、
ちょうど爆睡してくれていて、良かったです。


「脱原発」の集会に参加するのは初めて。
そして、元首相のような大物の講演を、
間近で聞くのも初めてでした。
下の動画は、その講演の模様です。



講演会では、同時通訳システムが導入され、
台湾の人たちは、イヤホンを耳に当てながら
熱心に聞いていました。
菅さんの話の内容に合わせて、笑い声が聞こえたり、
拍手が沸き起こったりしたので、
しっかりと通訳されているのが分かります。


菅さんは、同時通訳の進行を意識しながら、
ゆっくり話したり、身振り手振りで表現したり、
工夫されていました。
およそ45分間。
ほとんど原稿に目を落とすこともなく、
大勢の外国人を前に、ユーモアも交えながら
説得力のある講演でした。
老公は、「さすがだな」と感心しきり。


私も、もちろん感動しましたが、
それは少し違う理由でした。
私が感動したのは、次の行です。


「私が日本でインターネットを通して見た動画で、
非常に感銘を受けた動画があります」
菅さんがそう言って、媽媽監督核電廠聯盟の作った、
あの反原発CMの話をしたのです。
「私にも一歳になる孫が二人います」と、
プライベートを引き合いに出し、将来の世代に
責任を押し付けてはいけないと訴えました。


菅さんが、あの動画を見てくれていて、
同じように感じてくれていたと思ったら、
本当に感動しました。


やっぱり一国の首相には、孫の世代まで
本気で考えてくれる人であってほしいです。
安倍首相のように、子供さえいない人が
本気で孫の世代まで考えているとは
やっぱり思えません。


帰り道、老公と臺北文創の綺麗な夜景を見ながら、
あの動画に字幕を付けて良かったねとか、
インターネットの力はすごいねとか、
そんなことを話して帰りました。


外国で、母国の元首相の講演を聞いた、
思い出に残る一日でした。