言語野

第一外国語を話していたら、
第二外国語と混ざることがあるようです。
また、第三外国語を話していたら、
第二外国語と混ざることもあるようです。
そんな場面を最近になって次々と目撃しました。


最近、台湾のある新聞社に勤める編集者の方と知り合いました。
彼は台湾人ですが、母語の中国語の他に英語と日本語が話せます。
彼は、私と日本語で話している最中にアメリカ人から電話を受け、
英語で話す途中で誤って日本語で「はい」とか「あの」と言ってしまっていました。
本人は恥ずかしそうに笑いながら、
「英語を話す時、間違って日本語が出てきてしまうことがある」
と話してくれました。
私は英語と日本語は全然似ていないのに、
そんなことがあるんだと驚きました。


語学学校のクラスメイトにチェコの方がいます。
彼は母語の他に、英語、日本語が話せます。
勉強中の中国語を含めたら全部で四ヶ国語なので、本当にすごいです。


彼は授業中に中国語で発言をして、少し言葉に詰まった時、
誤って日本語で「そうだ!」と言ってから、
また中国語を話し始めました。
私は最初は何が起こったのか分からなかったのですが、本人にとっては、
勉強した日本語と勉強中の中国語が時々混ざってしまうようなのです。
私は、中国語の発音と日本語の発音はあんまり似てないのに、
そんなことがあるんだと驚きました。


語学学校のクラスメイトに韓国の方がいます。
彼は母語の他に、英語、日本語が話せます。
勉強中の中国語を含めたら、またもや四ヶ国語…。すごい人ばかりです。
彼も時々、中国語の授業中に誤って日本語が出てきます。
私は段々慣れてきて、そういうこともあるんだなと思うようになりました。


老公にその話をしたら、外国語は「言語野が近いのかな」と言っていて、
なるほどと思いました。