生完了

無痛分娩で、出産が無事に終わりました。


無事に終わったのは良かったけれど、
陣痛から出産に至るまでの過程で
思いも寄らない事態にいろいろと遭遇しました。


思いも寄らない事態の中でもショックだったのは、
陣痛が二分間隔になっても、子宮口が1cmしか開かなかったことです。
待產房のベッドで繰り返す陣痛の波に耐えながら、
どうして私の体はこうなのと本当に悲しくなりました。


陣痛促進剤の投与を拒否したのが良くなかったのかもしれません。
でも、以前から陣痛促進剤の怖い話を聞いていたので、
使う気にはなれませんでした。
臨月になってから、安静にしていたのが
裏目に出てしまったのかもしれません。
出産の三週間ほど前から、産婦人科の先生に
散歩を含めた運動を禁止されていました。
赤ちゃんが比較的小さかったので、成長させるためでした。


でも、やっぱり一番の原因は、私が痛みに弱いからだと思います。
だんだん激しくなる陣痛に体が硬直してしまい、
子宮口が開かなかったのではないかと思います。


結局、痛がる私を見かねた看護婦さんが、
麻酔科の先生に連絡してくれました。
無痛分娩の麻酔は本当は子宮口が2cm以上開かないと
使えないのですが、1cmと少しで投与してくれました。


脊髄に麻酔を投与されてからは、陣痛をほとんど感じなくなり、
子宮口はどんどん開いていきました。
最初に麻酔を入れてもらってから、20時間ぐらいで、
10cmの全開まで開いたことになります。


子宮口が全開した後は、無痛分娩といっても、
全然無痛ではありませんでした。
陣痛の波が来ると、看護婦さんが「用力!(いきんで!)」と
声をかけてくれ、それに合わせていきむのですが、
赤ちゃんの頭が降りてきて、恥骨がもの凄く痛い。。。
麻酔科の先生に麻酔を足してとお願いしたのですが、
恥骨の痛みには効かないのだとか・・・。
耐えきれず、分娩室に移る前には
産婦人科の先生に勧められた吸引分娩に同意していました。


分娩室に移ってから、30分程で
赤ちゃんは無事に生まれました。


もし無痛分娩でなかったら、吸引分娩でなかったら、
一体どうなっていたのか、考えただけで怖いです。
無痛分娩が主流の台湾でなかったら、
私も自然分娩を選んでいたかもしれません。
日本ではなくて、台湾で初めての出産ができて、
本当に良かったです。


出産は命がけ。当たり前だけど、身を以て感じました。